13年11月11日 その4
おれはヘソ曲がりである
ゆえに流行りのスポットを観光することはまずない
東京でも沖縄でも北海道でも、ちょっと風変わりな場所を好む
たとえばこの長崎にしても
ハウステンボスやグラバー園、西海パールシーリゾートになど全くもって興味がない
でもここは別 軍艦島クルーズ(外部リンク)
大好きなフェリーに乗って大好きな孤島に上陸するなんて最高じゃん♪ いつ見れなくなるか分からないし〜♪
そんなフェリー女子っぽい理由で軍艦島クルーズ(3000円)に参加するのだが いや、フェリー女子なんてのがいるのかどうか知らないけど
5社とも6社とも言われるツアー会社の中からなぜ高島海上交通を選んだか
それは他社より1000円安い料金設定にあることはもちろんだが その手のサイトでガイドの質が高いという声を聞いたから つまり安かろう悪かろうではないわけ
尚、ツアー参加費の他に見学施設利用料(300円)を支払う必要がある これは長崎市の収入となり、軍艦島の維持管理に充てられるそうな
BLACK DIAMOND(船舶番号不明) 全長:16.12m 全幅:5.77m 型深:不明 総トン数:19トン 船質:軽合金 推進器:不明 機関:ディーゼル 出力:870.0kw 最大速力:28kn 最大搭載人員:旅客192人/船員8人/計200人 進水:2010年7月 竣工:2010年8月 この船のスペックをここまで詳細に記したのはおれが初めてだと思うよ どこを見ても載ってないから事務の方に連絡して調べてもらったからね 尚、船名のブラックダイヤモンドは石炭の意 軍艦島は石炭採取の施設だからね
アッパーデッキのキャビン 左にトイレが見えるけど1部屋しかないから事前に済ませたほうがいいかな
前から見たとこ 進行方向右に席が多いのは、右手に軍艦島が見えてくるから
船尾のオープンデッキ 総合的に見てここの右側に陣取るのが最良かな
またも社会的弱者とケガ人に冷たい構造
船上デッキ 正確にはプロムナードデッキと呼ぶんだけどね
夏は気持ちいいだろうなー でもこの季節じゃね それでもツアー参加者のほとんどが無理にしてここに座ってたよ 帰りは誰ひとりいなかったけど
しかしこのカラーリングはどうなんだろう
船を真っ黒に塗ることは視認性の問題から難しいのだろうけど
よっこい軍平
さあ、出航だ
第三十八協徳丸 長崎港と福江港(五島市)を結ぶ貨物船 右手に見える山が1000万jの夜景(笑)で有名な稲佐山
三菱重工業長崎造船所 国内シェア40%を誇る造船業界の巨人
大和型戦艦の二番艦「武蔵」を建造したことは有名だよね 現在も民間船舶のみならず海自の自衛艦も建造してる 目を凝らすと護衛艦(イージス艦)こんごうが見えるよ いつもご苦労様っす
ながさき女神大橋道路(ヴィーナスウィング) めっちゃ高く造ってあって、世界最大級の船舶も通過できるらしい
右にちょこっと映ってるのが高鉾島 パーペンベルグの島、神の島とも呼ばれる殉教地 1612年の禁教令により地下潜伏を余儀なくされた"キリシタン" 彼らは往来の困難な高鉾島に宣教師を匿ったそうだ やがてそれが露見し、匿った人も宣教師も処刑されることに イヤな話だよね〜
長崎では他にも多くの隠れキリシタンが捕えられ処刑された その遺灰と遺骨はこの島に捨てられることが多かったそうだ そうしたことがあって高鉾島は神の島と呼ばれるわけだ 画面中央に見える白い建物は「カトリック神の島教会」 その手前にマリア様がいるね いつもご苦労様っす
あ、ジェットフォイルぺがさす2(総トン数:163トン/旅客定員:264名/最大速力:45.6knt)だ
ようやく全景画像があった あの小さな島にそんな歴史があるとはねえ 知ってたら行ったのになあ
で、出航から20分で伊王島に接岸 ここから団体客がドバっと もしや観光ツアーの行程に組み込まれてる?
あとで調べたら読売旅行がツアー組んでた 「秋の軍艦島上陸ツアーとやすらぎ伊王島ランチバイキング」 だからババア女性が多いのかー
全員乗ったらすぐに出発
前述のように軍艦島上陸ツアーは5社が熾烈なシェア争いを繰り広げている 軍艦島は本当に小さな島なので接岸するのは大変難しい スペースも1隻分しかない よって各社の桟橋の利用を午前1回1時間、午後1回1時間の2回2時間に限定してる だから僅かな遅れでも命取り 他社とトラブルにならないように各社とも時間管理には必死なんだよね
最古参たる[やまさ海運]に極めて有利な時間割という声もあるが
で、二度目の停泊地、高島に上陸
そう、今回利用した高島海上交通の本社がある島
この島に上陸するのはこの会社だけで つまり、この会社が軍艦島ツアーに参入したのはこの島に1人でも多く人を呼びたいと 言ってみれば地域おこしの起爆剤となることを期待したようで
他社が軍艦島の周囲を回遊し上陸するというシンプルな行程であるのに対し ここは高島に上陸させ軍艦島の歴史を紹介するという、ちょっとお得なサービスを提供している それで他社より1000円の安いのだから、本当に頑張ってるなという印象
石炭資料館 ここ高島は元々炭鉱の町で、三菱の隆盛に大いに寄与した その資料館だね
このジオラマを使って軍艦島の概要について説明を受ける とにかく話のうまいガイドさんで、ここで早くも客のハートを鷲掴み 何の予備知識もなく参加したおれも、へーっと唸るばかりで
建物の中はこんな感じ
でも足の痛いおれは休憩所でまったり 資料館の内部は階段ばかりなのでね
で、時間に正確はおれは他の参加者より一足先に資料館を離れる 今は歩くの遅いしね
三菱の偉いひと どんなふうに偉いかは知らないし、そもそも興味がない 企業家なんてのは下品なものだと思ってるので
あ、ぬこだ
好かれてしまった
お友だちもいっしょ
もう勘弁してくれ〜
まるで南国のようだなー
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